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「現在バレーAコートは三年……か。じゃあバスケは?」

「バスケはA、Bとも一年。見に行く?」

生徒達は基本、自分達のクラスの試合がない時間は自由に他の学年の試合を見に行ける。

……龍は明日斗もバスケだって言ってたけど……試合には出るのかな。

でも……行かない方がいいよね。

もう……私は。


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……龍、どこいっちゃったんだろ。

バッシュを取りに行くって言ってから随分経つけど戻ってこない。

龍はバスケ部所属だし、もしかしたら部員達を応援しに他の学年の試合でも見に行ってるのかな。

あ、それとも部活棟で寝てたりして。

ちょっと見に行こうかな。

そう思った時にはもう、私の足は部活棟へと向いていた。

三階から渡り廊下を通って校舎の端まで行くと、非常階段の扉を開けてコンクリートの狭い階段を降りる。

あれ?!龍じゃん!

もう少しで一階というところになんと龍がいた。

龍は上から降りてきた私に気付く事なく、階段の壁に肘をついていた。