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そうこうしているうちに、球技大会の日がやって来た。

「みんなー、怪我なくフェアプレーの精神で頑張ってこい」

「はーい!」

声を張り上げた担任の杉浦先生に皆が返事をする。

私達バスケチームは武術道場で十時からだ。

バレーボールはクラブ棟を挟んで南側にある体育館。

うちのクラスの試合開始時間は確か……バスケが先だった。

「龍、美夜!私、体育委員だから、一年の点数つけ行かなきゃならないの。悪いけど試合開始十分前には皆を集めて集合してて!」

「了解」

龍が河島っちに軽く頷くと、私を振り返った。

「俺、先に部室寄ってから行くわ。バッシュ置いてるんだ」

「分かった」

あれから龍とは明日斗の話をしていない。

龍は龍でセンパイ彼女とダメになっちゃったっぽいし、私は相変わらず明日斗に避けられたままだし、お互いに辛くて。