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『明日斗は私を選んだの。私、めちゃくちゃ頑張ったんだから!』

どこで何をしていても、あの女の子の言葉が浮かんでくる。

……あの子……何をどう頑張ったんだろう。

見た目は……普通だった。

髪は黒色のストレートでメイクはしてなかたし……分かんない。

でも、めちゃくちゃ頑張ったって言ってたから、なにかを努力したんだよね。

……なんだろう。何を努力したんだろう。

何度考えてもわからなかったけど……でも私だって一つ、努力が実ったよね。

だって里麻ちゃんに『痩せた』っていわれたもの!

……頑張る、私。明日斗が好きだから。

明日斗に振り向いてもらいたいもの。

……そうだ。

そういえば、昼間の龍のお弁当……凄く美味しそうだった。

明日斗のお家は父子家庭で、お母さんがいない。

お父さんは凄く忙しくてあまり家にいないらしい。

製薬会社だとかなんとか…分からないけど、出張が多いのかも。

だからいつも明日斗は学食かコンビニで買ったものでランチしている。

……作ってみようかな。

今まではそんなの思ったことなかった。

でも、もしも明日斗が料理が得意な女の子が好みだったら?