゚*.。.*゚*.。.*゚

「顔が青い。キモい」

……いちいちうるさいよ。

「龍には関係ないでしょ」

時間は十二時半。

私以外の皆がランチしてる時間帯だ。

教室や学食はランチの香りが充満してるから、お昼を抜いてる私には辛い。

だからわざわざ屋上に来たのに…匂いがしない代わりに視覚的に意味ない感じ。

だって結構いっぱいいるんだもの、屋上でランチしてる生徒。

ああ。辛。お腹へった……。

そんな私の隣にわざわざやって来てお弁当を広げるなんて、龍ってヤな奴。

チラリと見ると……なに、そのレベルの高いお弁当。

私は、唐揚げや卵焼き、それに可愛くカットされたウインナーを恨めしく思いながら視線をそらした。

「感じ悪い。センパイ彼女の手作り弁当、ダイエッターの隣で広げるなんて」

私の言葉に龍がフンと鼻をならす。

「教室や食堂じゃまずいだろ。こういうのにみんな敏感だし」

「私も敏感ですけど!あっちで食べてよ」

すると龍は事もあろうか、可愛いピックに刺してあるアスパラベーコンを私の鼻先まで持ち上げて笑った。

「食う?」

「いらないよ!ばかっ!」

デリカシーなさずき!

大体、私がセンパイ彼女なら絶対ヤだ。

大好きな人に作ったお弁当なのに。

「いてっ!」

「天罰じゃ!」

私は龍の腕を拳で殴ると勢いよく立ち上がった。