確かに蓮さまの言う通り、私は美乃利さんから聞いた話しか知らない。ちゃんと確かめてみたい。


だけどそうするのが、怖い。


知ってしまって、もし本当に兄妹だと分かってしまったら。

私は葉月をあきらめる事が出来るんだろうか……


「ちゃんと事実を知らないと、一歩も前に進めないよ」


蓮さまはそう言って、泣きそうになっている私の頭をポンポンと優しく叩いた。


私の心は、知りたいのと知りたくない、二つの気持ちで揺れていた。
















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