「――――鈴!」
「は、はいっ!」
急に葉月が私の名前を呼んだので、びっくりしてしまった。
「お前は必ず幹部の誰かといるようにしろ!」
「う、うん……分かった」
葉月はそれから愛澄ちゃんにも注意をしていた。でもそれは、どちらかというと彼氏の昴さんへ言ったみたいだったけど。
彼女なんだから、死ぬ気で守れと。
愛澄ちゃんが昴さんにくっつくと、彼はぎゅっと肩を抱き、葉月に無言で頷いていた。
厳戒態勢になった不知火。
これからどうなるんだろう……
私は、何か胸騒ぎがしてならなかった。
◇◇◇
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