*** 岬は私たちが1年の時の話をし始めた。 岬陸斗。 彼のことを知ったのは、3年になってから。3年になるまでクラスは違ったし、私は部活をしてもいなかった。 でも、岬は1年の時に私を知っていたのだという。不思議でしかない。 「私、そんなに目立つ方じゃないよ? どっちかというと、佳菜の方が可愛くて目立ってない?」 「だってさ」