あたしは今男子生徒の胸ポケットの中に入っていた。
あたしを見つけた男子生徒は石井陽介(イシイ ヨウスケ)君で、驚きながらもあたしを教室から助け出してくれたのだ。
ポケットの中は外よりも少し暖かくて、冷えはじめていた体が温まるのを感じる。
よかった。
これで助かるんだ。
「一旦俺の家においで。その姿のままじゃみんなびっくりするだろ」
陽介君はそう言ってくれた。
確かに、この小さな姿で家に帰ったりクラスメートの前に出て行くことはできない。
「ごめんね陽介君。巻き込んじゃって」
「いいよ、気にしないで。色んな薬品が混ざり合った結果体が小さくなるなんて、本当に不思議だな」
陽介君はそう言いながらも、少しだけ楽しそうな口調だった。
それから陽介君は校内に残っていた生徒は全員無事だったと先生に報告をした。
話を聞くと想像以上に大きな地震だったようで、すぐに学校を再開するわけにもいかないようだ。
その間は人前に出なくていいと言う事は、不幸中の幸いだった。
あたしを見つけた男子生徒は石井陽介(イシイ ヨウスケ)君で、驚きながらもあたしを教室から助け出してくれたのだ。
ポケットの中は外よりも少し暖かくて、冷えはじめていた体が温まるのを感じる。
よかった。
これで助かるんだ。
「一旦俺の家においで。その姿のままじゃみんなびっくりするだろ」
陽介君はそう言ってくれた。
確かに、この小さな姿で家に帰ったりクラスメートの前に出て行くことはできない。
「ごめんね陽介君。巻き込んじゃって」
「いいよ、気にしないで。色んな薬品が混ざり合った結果体が小さくなるなんて、本当に不思議だな」
陽介君はそう言いながらも、少しだけ楽しそうな口調だった。
それから陽介君は校内に残っていた生徒は全員無事だったと先生に報告をした。
話を聞くと想像以上に大きな地震だったようで、すぐに学校を再開するわけにもいかないようだ。
その間は人前に出なくていいと言う事は、不幸中の幸いだった。