ビシッ!と私に指をさして言い放った、ひーちゃんのポニーテールがくるんっと揺れる。



「恋をしたわけでもないのに彼氏になってもらおうなんて、相手にも失礼だと思わないの?」


「“恋”……っ、」


「そう。いくらあの二重人格のナルシストの、女なら誰でもいいっていうゴミのような性格の堤でも、恋愛感情もないのに告白なんて失礼ってこと!」



ヒェー!!!


堤先輩に対して毒舌を通り越して憎しみすら感じるよ……。



「ニーナが堤に告白するって聞いた昨日の昼休み……すごい大騒ぎだったんだよ?」



噂を聞きつけたクラスメイト達が大騒ぎしたのかな……?


何より私の勝手な理由で彼氏になってもらえたら……なんて、その考えは浅はかすぎたなぁ。

   
相変わらずひーちゃんは綺麗な顔立ちをしてるんだけど、すごい毒舌で、ハッキリしたその性格も小学校の頃から変わってないなぁ。


怒ると、大地が揺れるくらい恐ろしいけど!