「彼氏つくる?それは無謀すぎじゃないの?」


「ちょ、ちょっと、ひーちゃん?そんなハッキリ言われたらショックだよ……!私は、この際だからあの大魔王をぎゃふん!って言わせてやりたくて……」



次の日。

机を挟んで向かい合う親友ーーー富樫日和(とがしひより)こと、ひーちゃんに、私は早速お説教されてます。



「……って、言ってるけどもう6月だよ?夏休みまで時間なんてないんだからね?そこんとこ、わかってるのっ?」

 
「………もっ、もちろん!」


「いーや、わかってないわね!桐生くんが大嫌いなのはわかる。ぎゃふんって言わせてやりたいのも。どうせ、ムキになったんでしょ?」


「それは否定しない……、」



ひーちゃんてばお見通しだ……。



「だいたい昨日、堤への告白もやめとけばいいって忠告したじゃない。それにね?彼氏作りますって言っても、まずは恋でしょーが!」