首席で入学した堤先輩は頭脳明晰で生徒会長。


おまけに誰が見ても顔もカッコいいし、爽やかなことで有名。



どうして堤先輩を選んだのかは、先週、女の子達に囲まれていた時「彼女募集中なんだ」って言ってるのを聞いたからだ。



相手にされないのは覚悟の上だけど、どうやらまだ彼女は出来てないみたいで……。



カサッ……


一人立ち尽くしていたその時、草を踏むような音が聞こえて肩がビクリとする。



堤先輩……だったりして!?



少し迷ったけど私は太くて立派な木の裏側へ向かう。


もし、本当に堤先輩がいたその時は、告白するんだって言い聞かせながら。



ドキドキと心臓が加速を増していく。