「き、聞かなくてもわかってるでしょ……大嫌いってこと。今までのこと、許せないよ。なんで、私が嫌がらせされなきゃいけなかったの……?ぎゃふんって言わせてやりたいくらい……!」
このいじめっこの大魔王………!
どう考えても、なんで私が意地悪されなきゃいけなかったのかわからないし、だから許せない気持ちがいつまで経っても消えてくれないんだよ。
「許せない?じゃあ、お前に彼氏が出来たらなんでも言うこときいてやるよ?」
「へ……?」
この桐生秋十が私の言うことをきく?
しかも、なんでもって……。
ぎゃふんって言わせるよりも、もっとすごいことをきいてくれるってことだよね……?
みんな優しいから知らん顔してる教頭先生のカツラを剥がしてこいってお願いも、きいてくれるの………?



