【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。





 * * *


私の人生終わったよ、お母さん………。

そう言っても大袈裟なんかじゃない………!!



高校二年、桜舞い散る4月。


新しいクラス表が貼り出された朝、生徒玄関前で、私は人目も気にせず膝から崩れ落ちた。


どうして、アイツが同じクラスなの……!?


何度見ても二年一組の表には、間違いなく私の名前と桐生秋十の名前が載っていた。


地元の三分の一は偏差値が平均的なこの高校を受験するからか、アイツと高校まで同じだと知った時は、ほんっとにお先真っ暗だった。



でも、小中ともに呪われたように同じクラスだったけど、高校入学と同時、遂にクラスが離れた。


その時の嬉しさは尋常じゃないっ!!!


町内を裸で一周してもいいくらい!(犯罪です)