「最近、ニーナ変だぞ?前はなんでも話してきたのに。今日だって、ブルの逆鱗に触れるし……?」
私の決心を揺るがしているのはアイツが原因だなんて、そんなこととても口に出して言えなかった。
あれほど関わらないって決めていたのに。
一年の時からそれを知ってる颯太に素直に言えば、軽蔑されるかもしれない。
そんな心配をする私はズルい………。
「ニーナが変なのは、アイツのせいだろ?なんかあったのかよ?」
そんな私のことなんて、颯太には手に取るようにわかってしまうんだね。
「大嫌いな人を……大嫌いじゃなくなることって、おかしいかな……?」
やっぱり颯太には隠したくないな。
上手く説明出来る気はしないけど、唯一男の子で友達と呼べる颯太に、嘘をつくように真似はしたくないから。



