暖かい日差しが差す窓際のこの席で、机にだらりと身を投げだして睡眠に興じる。 うつらうつら。 とんとん、と肩を叩かれて、俺は目を覚ます。 微睡みの中で、あの子の姿を捉えた。 あの子が振り返って、俺に柔らかく微笑む。 そして、俺の名を呼ぶんだ。 ーー「要……」って……あれ? あの子の声は、そんなに低い声だっただろうか。 まるで、男みたいなーー