暗黒王子と危ない夜


「周りに人、いない?」

「えっと……。近くにはいないけど、向こうの廊下に、誰かいるかも」


一つ奥の廊下に、男子生徒がふたり歩いてきているのが見えた。


「じゃあ、あのふたりが見えなくなったら入る」


扉から距離をとり、壁に寄りかかる本多くん。

スマホにを取り出し視線を落としただけで絵になってしまう。

立ち姿もとても綺麗だった。