「萌葉、もう帰るか?」
終礼が終わって先生が教室を出て行ったあと、入れ替わるようにしてふたりが戻ってきた。
三成くんは周りを気にする様子もなく真っ先にあたしに話しかけてくる。
コクコクとうなずいたら
「ロボットみたいな動きすんなよ」
と笑われた。
そんな彼の手にはみかんのパックジュースが握られていて。
「三成くん。終礼いなかったのってまさか……」
「これ買いに行ってた」
悪びれもなく口にする。
「そんなの、終わってから行けばいいのに……」
「帰るときお前を待たせたら悪ぃと思ったんだよ。つーか、君付けんなって何回言わせんだ」



