◆
◆
「よっ、相沢さん。ちょっとだけ久しぶり〜」
──金曜日、放課後。
三成が言っていたとおり、中島くんが校門まで迎えに来てくれた。
気さくな態度も相変わらず、片手にコーラを持っているのも相変わらずで──素直に笑ってしまう。
「またコーラ飲んでるの?」
「煙草やめてから、なんか口寂しくってさー。これ飲んでないと落ち着かないんだよね」
爽やかな笑顔でそんなことを言う。
タバコも大概だけど、コーラの大量摂取も同じくらい体に悪いんじゃないかと思うんだけど。
「なんかー、さっきからやたらと視線感じるなーと思ってたんだけど。たぶんあれだね、俺の制服が違うせいだ。西のバカ校が何しに来てんだって思われてるんだろうね〜」
そう言いながらけらけらと笑い声をあげる彼。
たぶん……違うと思う。
周りを見渡してみると、中島くんを見ているのは、ほとんど女の子達だ。
「中島くんがかっこいいからみんな見てるんだと思うよ」
「えっ、そーなの?」
とぼけ方がわざとらしい。
さては、分かって言ってるんだなと思った。
「それはそうと。俺、わざわざこっちに来たんだよ。このまま相沢さんの家に送るだけだと、ちょっとつまんないよね」
「……えっと、つまり、どこかに寄って帰ろうってこと?」
「ピンポンピンポーン!」
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「よっ、相沢さん。ちょっとだけ久しぶり〜」
──金曜日、放課後。
三成が言っていたとおり、中島くんが校門まで迎えに来てくれた。
気さくな態度も相変わらず、片手にコーラを持っているのも相変わらずで──素直に笑ってしまう。
「またコーラ飲んでるの?」
「煙草やめてから、なんか口寂しくってさー。これ飲んでないと落ち着かないんだよね」
爽やかな笑顔でそんなことを言う。
タバコも大概だけど、コーラの大量摂取も同じくらい体に悪いんじゃないかと思うんだけど。
「なんかー、さっきからやたらと視線感じるなーと思ってたんだけど。たぶんあれだね、俺の制服が違うせいだ。西のバカ校が何しに来てんだって思われてるんだろうね〜」
そう言いながらけらけらと笑い声をあげる彼。
たぶん……違うと思う。
周りを見渡してみると、中島くんを見ているのは、ほとんど女の子達だ。
「中島くんがかっこいいからみんな見てるんだと思うよ」
「えっ、そーなの?」
とぼけ方がわざとらしい。
さては、分かって言ってるんだなと思った。
「それはそうと。俺、わざわざこっちに来たんだよ。このまま相沢さんの家に送るだけだと、ちょっとつまんないよね」
「……えっと、つまり、どこかに寄って帰ろうってこと?」
「ピンポンピンポーン!」



