◆
◆
次の日。
朝礼中に、教室のうしろの扉が開いた。
そしてその直後。
ざわりと一斉にどよめきが起こる。
それもそのはず。
──入ってきた人物を見て、つき、と胸が痛んだ。
「おい本多……どうしたんだその手」
気安く声を掛けることができない皆の代わりを請け負うように、担任の先生が遠慮気味に尋ねる。
首から吊るされた腕には、白い包帯が何重にも巻かれていた。
「学校で怪我したのか? だったら保険から給付金が出るから、申請できるが……」
「大丈夫です。これはおれが自分で──」
「あの……っ」
遮ったのは、あたしの声。
クールな表情で受け答えをする本多くんを見て、自責の念を感じるあまり思わず立ち上がってしまった。
クラス中からの視線に体がじわっと熱くなる。
どうしよう───
うつむいたあたしの足元に、ふと影がかかる。
手首を掴まれて、その冷たい温度に、はっとした。
「……ああ、相沢さん熱があるみたいなので、おれ、保健室連れていきます」
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次の日。
朝礼中に、教室のうしろの扉が開いた。
そしてその直後。
ざわりと一斉にどよめきが起こる。
それもそのはず。
──入ってきた人物を見て、つき、と胸が痛んだ。
「おい本多……どうしたんだその手」
気安く声を掛けることができない皆の代わりを請け負うように、担任の先生が遠慮気味に尋ねる。
首から吊るされた腕には、白い包帯が何重にも巻かれていた。
「学校で怪我したのか? だったら保険から給付金が出るから、申請できるが……」
「大丈夫です。これはおれが自分で──」
「あの……っ」
遮ったのは、あたしの声。
クールな表情で受け答えをする本多くんを見て、自責の念を感じるあまり思わず立ち上がってしまった。
クラス中からの視線に体がじわっと熱くなる。
どうしよう───
うつむいたあたしの足元に、ふと影がかかる。
手首を掴まれて、その冷たい温度に、はっとした。
「……ああ、相沢さん熱があるみたいなので、おれ、保健室連れていきます」



