「本多くんはどうしてあたしの場所がわかったんだろう……。そもそも、どうして危ない目に遭ってるって……」

「あー。なんか、お前の友達ふたりに会ったらしいぞ」

「えっ?」



桃香たちは、あたしが危ないことに巻き込まれているなんて知らなかったはず……。



「お前があのふたりと遊びに行ったことをクラスメイトから聞いたらしいけど、本多がふたりに会ったとき、お前はもう一緒にいなかった」

「そうだけど……。桃香たちの中では、あたしは中学の時の友だちと会ってることになってたんだよ?」


「ああ、本多もそう聞いたらしい。けど、さっきまで遊んでた場所が“あの”カラオケ屋だって言われたら、もしもの事態を疑うしかねえだろ」

「……どういう意味?」



三成が、ふと沈んだ表情になった。