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「萌葉早く!」
「急がないと、あそこ予約受け付けてなくて早いもの順だから席なくなっちゃうよ〜っ」
叫ぶふたりに急かされて、終礼後の教室をあとにする。スマホを確認する余裕もなく昇降口へ走った。
本多くんは終礼になっても姿を見せないまま。もともと学校に来ていなかったのかもしれない。
そういうことだったら、本多くんにもあたしにも都合がよかったな、なんて頭の片隅で考えながら向かった先で──。
「えーっ嘘でしょ!?」
先頭を歩いていた桃香が突然大きな声をあげた。
その視線をたどると、『CLOSE』という文字が目に飛び込んでくる。
「あちゃー。月曜は休みなのか」
「前もって調べるべきだったねえ……」
楽しみにしていたぶんショックは大きい。
「どうする〜?このあと」
伊代があたしに目を合わせてくる。
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「萌葉早く!」
「急がないと、あそこ予約受け付けてなくて早いもの順だから席なくなっちゃうよ〜っ」
叫ぶふたりに急かされて、終礼後の教室をあとにする。スマホを確認する余裕もなく昇降口へ走った。
本多くんは終礼になっても姿を見せないまま。もともと学校に来ていなかったのかもしれない。
そういうことだったら、本多くんにもあたしにも都合がよかったな、なんて頭の片隅で考えながら向かった先で──。
「えーっ嘘でしょ!?」
先頭を歩いていた桃香が突然大きな声をあげた。
その視線をたどると、『CLOSE』という文字が目に飛び込んでくる。
「あちゃー。月曜は休みなのか」
「前もって調べるべきだったねえ……」
楽しみにしていたぶんショックは大きい。
「どうする〜?このあと」
伊代があたしに目を合わせてくる。



