◆
◆
土日は外に出らずに、ずっと家の中で過ごした。
お母さんも仕事で疲れているせいか部屋から出てくることはほとんどなく、食事も家事も一人で済ませた。
桃香と伊代からカフェに行こうと誘いのメッセージが届いたけれど体調が優れないからと断ってしまって。
……あれから、本多くんから電話がかかってくることも、なかった。
──そして現在。
月曜日の朝の……学校。
「この前は本多くんで、今日は椎葉くんとご登校! やるじゃん萌葉サマ!」
感心したようにため息を吐く桃香の隣で、伊代もニコニコうなずいている。
「だからっ、そういうのじゃないって」
「椎葉くんと並んでる歩いてる姿見てたら、超お似合いだったよっ」
「………」
桃香はあたしが何を言っても聞かないとわかってるから、否定するだけ時間と体力の無駄だと思い、流すことにする。
「あ〜、そういえば。萌ちん、体調はもういいの?」
伊代が思い出したようにそう尋ねてきた。
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土日は外に出らずに、ずっと家の中で過ごした。
お母さんも仕事で疲れているせいか部屋から出てくることはほとんどなく、食事も家事も一人で済ませた。
桃香と伊代からカフェに行こうと誘いのメッセージが届いたけれど体調が優れないからと断ってしまって。
……あれから、本多くんから電話がかかってくることも、なかった。
──そして現在。
月曜日の朝の……学校。
「この前は本多くんで、今日は椎葉くんとご登校! やるじゃん萌葉サマ!」
感心したようにため息を吐く桃香の隣で、伊代もニコニコうなずいている。
「だからっ、そういうのじゃないって」
「椎葉くんと並んでる歩いてる姿見てたら、超お似合いだったよっ」
「………」
桃香はあたしが何を言っても聞かないとわかってるから、否定するだけ時間と体力の無駄だと思い、流すことにする。
「あ〜、そういえば。萌ちん、体調はもういいの?」
伊代が思い出したようにそう尋ねてきた。