「わおラッキー。見つけたぜ」

「七瀬おひさ〜」


視界に入ってきたのは、4人。
スマホのライトであたしたちを照らしている。



「電源切っとくべきだった。迂闊でごめん」


本多くんが低い声でそう言いながら、あたしの姿を隠すように前に立った。



「ソレお前の女か? 隠さねぇでもっとよく顔を見せてくれよ」


「言葉を選んだほうがいい。この子に手を出せば、お前とお前の周りの人間がどうなるかくらい想像がつくだろ」


「ハッ、大人しそうなツラしてその生意気な態度、昔と変わってねぇな。つくづく気に入らねえ」


男たちがじりじりと距離を詰めてくる。


「相沢さん。おれがテキトウに相手してるから今のうちに逃げて」