「俺、ちょっとそこのコンビニで何か買ってくるけど。ふたりは?」
中島くんとあたしを交互に見つめる慶一郎さん。
「俺はさっき買ったのがあるんで」
「どうせまたコーラでしょ。ほんと好きだよね、琉生くん。 ……あ、萌葉ちゃんは何かいる?」
お腹空いてないこともないけれど、今わざわざ食べる必要もないなと思い、首を横に振る。
すると慶一郎さんは、再び中島くんに視線を移した。
「琉生くん、今機嫌悪いでしょ」
「……本多絡みで気分良かったことないですね」
「はは、そうだよね。あ、煙草買ってきてあげようか?」
ええっ。
大人とは思えない発言だ……。



