暗黒王子と危ない夜

……どういうこと?
喉まで出かかったそれを呑み込む。

もちろん比喩だってことは理解できる。

つまり……本多くんは人間の血が流れてない……ような、非道な人だと。

そんな解釈で間違いないんだろうか。



「確かに、ふとした瞬間になんとなく怖いなって思ったことはあるけど……」


それに対して中島くんは「やっぱりそうだろ」と頷いた。


「本多の理性を作ってんのは、知識としての正しさだけ」


ひと呼吸おいて、どこか遠くを見る。

憂いた瞳と表情が、あの夜の三成くんと重なってドキリとした。