暗黒王子と危ない夜


「ありがとうございます……」


軽くうなずいた中島くんが、ふと歩みを止めた。



「さっき、俺と本多がどういう関係かって聞いたでしょ」

「あ、うん」

「幼なじみ。それだけ」

「幼なじみ……」

「そ。てか腐れ縁?間違っても仲良し、とかじゃないから」


本多くんも同じことを言ってたっけ、と思い出す。


「ついでに言うと、俺より本多の方がよっぽどタチ悪いよ。性格悪いとか腹黒いとか、そんな次元の話じゃない」


そう言って、手首の裏側に、反対の手の人差し指を静かに当てた中島くん。



「あいつのココ切ったら、青い血出てくるぜ」