にこやかですごく愛想がいい人。
“ 性格が悪い ” ようには見えなかったけれど、やわらかい表情を決して崩さないから、なんだか読めない人だとも思った。
「俺は中島琉生」
そう言って、スマホの画面をあたしに向けてくる。
「コード出したから、読み取って」
三成くんと交換したときと同じように、戸惑いながらも自分のスマホをかざして、連絡先に追加されたことを確認した。
【中島 琉生】
──ナカシマ、ルキ。
相手の顔を遠慮がちに見上げる。
すごく整った顔をしている。涼しげな目元は、本多くんに少し似ている気がした。
一般的に見てかっこいい人だと思った。
言葉以外の意味は、本当になくて。
こんなに“かっこいい”人が片想いをしているのは、いったいどんな女の子なんだろうって思わず想像してしまう。
この中島琉生という人に、片想いという言葉はあまりにも似合わない気がしたから。



