数分待つと、三成くんのスマホが鳴った。
1回目のコールが終わらないうちに電話に出る。
「だから、裏門つったろ。……場所? 正門から左周り。……はあ? つーか来たことあるだろお前」
ナカシマくんと話しているらしい。
結局、荷物を持ってもらったわけだけど。
ピンクの大きなぬいぐるみマスコットがついたスクバを肩に掛けながら電話をしている三成くんの図、かなりおかしい。
「それから、中島は……あれだ」
通話を切ったあと。
突然、顔を近づけてきたかと思えば、三成くんは声をひそめた。
「めちゃくちゃ人懐こいくせに、他人に興味がない」
要するに、と小さく付け加える。
「好きにはなんなよってハナシ」



