捕まえてごらんなさいっ!~意地っ張り令嬢と俺様侯爵の溺愛攻防戦~

「な、なにをしてるの……!」

「なにって、消毒だ」


消毒!?

これのどこが消毒なのよ!


ランスの言葉の意味がまったくわからない。

「こんなことしたって消毒には」

「ディアスに触れられたであろう場所を、私の唇で浄化している。奴がアリシアに触れたと考えるだけで頭が狂いそうになるんだ。いいから大人しく口づけをされてくれ」


混乱している私をよそに、額、頬、耳……、ランスはあらゆるところに唇を落としていった。

そして唇が塞がれ、途端に身体に力が入らなくなってしまう。


なんとかしないといけないと思っているのに、頭が回らなくなって、成すがまま口づけをされていく。


ランスの唇はいよいよ首元へと差し掛かった。

フッと甘く熱いランスの吐息と唇が同時に首元へと掛かり、その瞬間、全身が粟立ち、無意識に身体を跳ねらせた。


その反応にランスの動きが止まる。


私はぼんやりとした瞳をランスに向けた。

ランスは私を見下ろしながら、怪しい笑みを浮かべ、そして言った。



「なんだ、アリシアは首が弱いのか」