捕まえてごらんなさいっ!~意地っ張り令嬢と俺様侯爵の溺愛攻防戦~

……ああ、だから。

結局はランスの思惑通りに、ことが進んでいたって話なのね。

私がどうあがいても、結果は変わらなかったって……。


と、突然身体がふわりと浮き上がり、「ひゃっ」と奇声を上げてしまう。

私の身体はランスにまた横抱きにされていた。

慌てて下ろして貰うように話す。


「大丈夫よ、ランス!もう歩けるから!」

「駄目だ。大人しく抱かれていろ」


私を軽々と抱え、スタスタと屋敷の階段を上がっていく。

他の部屋よりも少し色の濃い扉、それをランスは勢いよく開けて中へと入った。

本棚にはぎっしりと分厚い本が並べられ、窓側にある大きな机には書類らしきものが重なって置かれている。


その部屋の奥にはさらに扉があり、ランスは躊躇いもなくその扉を開けて入る。

そこにはとても大きな寝台が置かれていた。


ランスは扉を閉めると、私を寝台へとゆっくり下ろして座らせる。

そして上着を脱ぎ捨てると、私の隣に腰掛けた。