捕まえてごらんなさいっ!~意地っ張り令嬢と俺様侯爵の溺愛攻防戦~

……ああ、どうしよう。

胸が熱くて仕方ない。


今まで、私を愛しているなんて聞いても、素直に聞き入れることができなかった。

どうしても、信じられなかった。

だって、きっと裏切られると思っていたから。

人の気持ちなんて感歎に変わってしまうって、そう思っていた。



だけどランスは、あの日からずっと変わらず私を愛してくれていたのね。

私が忘れてしまっていた後も、ずっと、ずっと。


「……ありがとう、ランス」


一筋の涙が零れる。

その涙は、喜びと幸せの涙。

こんなに嬉しいと感じながら泣いてしまうのは、初めてのことだった。



ランスはその涙を優しく拭う。

そして、愛おしいと感じるほどの笑みを浮かべてくれた。