「アリシア、どうした?」
不自然に身体を縮こませた私を、ランスは訝しげに覗く。
だが、すぐに理解したようで、フッと笑った。
「ああ、アリシアの家のことなら問題ないぞ。一応『もしかしたら泊まるかもしれない』、とあらかじめ伝えてある。無論、アリシアに対して変な気は起こさないことも約束している、大丈夫だ」
「え?」
「それにこの雨は通り雨ではない。アリシアの住む辺りでも同じような嵐になっているはずだ。このような状況で戻って来られる方があちらとしては心配だろうからな。ここは大人しく外が落ち着くまで待っている方が賢明だぞ」
「な……」
どこまで頭の回る人なの、この人は。
あまりの手際の良さに呆れてしまうほどだ。
それならば最初から、ふたりきりでわざわざくる必要もなかっただろう。
「なにか言いたげだな?アリシア」
「そうならそうと侍従連れてくれば良かったじゃないの。ランスはもしかしてこうなることを分かっていてそれで」
「そんなことはない。この嵐は予期せぬ出来事だ。現に朝は雲一つないいい天気だったじゃないか。それに私は侍従ひとりとも邪魔されない、お前とふたりだけの時間を過ごしたかった。私にはお前を守れるだけの力がある。だからお前ひとりを連れ出しても、なにも心配する必要はないと思った。ただそれだけだ。それ以外にはなにもない」
不自然に身体を縮こませた私を、ランスは訝しげに覗く。
だが、すぐに理解したようで、フッと笑った。
「ああ、アリシアの家のことなら問題ないぞ。一応『もしかしたら泊まるかもしれない』、とあらかじめ伝えてある。無論、アリシアに対して変な気は起こさないことも約束している、大丈夫だ」
「え?」
「それにこの雨は通り雨ではない。アリシアの住む辺りでも同じような嵐になっているはずだ。このような状況で戻って来られる方があちらとしては心配だろうからな。ここは大人しく外が落ち着くまで待っている方が賢明だぞ」
「な……」
どこまで頭の回る人なの、この人は。
あまりの手際の良さに呆れてしまうほどだ。
それならば最初から、ふたりきりでわざわざくる必要もなかっただろう。
「なにか言いたげだな?アリシア」
「そうならそうと侍従連れてくれば良かったじゃないの。ランスはもしかしてこうなることを分かっていてそれで」
「そんなことはない。この嵐は予期せぬ出来事だ。現に朝は雲一つないいい天気だったじゃないか。それに私は侍従ひとりとも邪魔されない、お前とふたりだけの時間を過ごしたかった。私にはお前を守れるだけの力がある。だからお前ひとりを連れ出しても、なにも心配する必要はないと思った。ただそれだけだ。それ以外にはなにもない」

