先輩。



俺、やっぱり、貴女が好きです。


大好きです。



「じゃ、そろそろ出ましょうか」





その台詞の後。




席を立って、歩き出そうとした俺の手に、躊躇なく絡んだその細い指に…。


想いを乗せた溜息が、無意識に口唇から出て行った…。