【完】好きだという言葉の果てに


手を繋いだり、肩を抱いたり、キスしたり。
そういうスキンシップだけでも、満たされてしまうんだから、本気の恋とは侮れない。

ちゃんと、向き合い「付き合う」事になって、漸く一ヵ月半…。
お互いの一線は…越えることが出来ないのに…彼女が隣にいてくれるだけで、笑い掛けてくれるだけで、どこまでも、俺は満たされる。


「ね、佳人くん!あそこに、ヘンな鳥が!」

「へぇ?それ、本当ですか?ウソだったらお仕置きですからね?」

「え、あ…あはは…すみません。だって、佳人くんが急に黙り込んじゃうから」

「あぁ…すみません。この後どうするかの順路考えてました」

「別に、いいんだけどさぁ?」

ぷぅっと膨れているのが、横目で確認出来る。
最近分かった事。
彼女はかなりの構ってちゃんだ。
甲斐さんの前での彼女がどんなだったかなんて、もう全く関係ないけど。
今の彼女が、本当の彼女だったら、最高だと思う。