外はまだ明るいけれど、人はまばらで。
だけど、他の人から見たら、私達はまるでどこかの国の恋愛ドラマの真似をしてるんじゃないかって思うだろう。
それだけ、熱い抱擁。
好き過ぎて、胸が痛くて、眩暈さえする。
「佳人くんを好きになって良かったって思ってるよ?」
「俺も、あやめさんが、彼女でいてくれて、俺の隣で笑っていてくれて、本当に良かったって思ってます」
「ずっと好きだって言えなくてごめん。いっぱいいっぱい傷付けてごめんっ」
「泣かないで?泣かれるとどうしていいか分からなくなっちゃいますから…」
「…っ」
「好きです…あやめさん」



