【完】好きだという言葉の果てに


「…えっと、これで、いい…かな?」



しゃらん…。


少しだけヒヤリと首に感じたのは、細いチェーン。


それに付けられていたのは…。



「ドッグ・タグ。一応、私と佳人くんの名前入りなんだよ?因みに、私もほら…今してるの…」


ちらり、と髪を少し避けて、見せられたのは俺と色違いのタグ。





ていうか…。


思い掛けず見つけてしまった、彼女の首筋の小さなホクロに、目を奪われてしまい言葉が出て来ない。