【完】好きだという言葉の果てに


この人の笑顔は、なんでこんなにも破壊力があるんだろう…。

抱き締めていた時とはまた違う高鳴りに、胸が痛くなる程だ。



「はい!そうしてもらえると嬉しいです」


「…実は、私からも…プレゼントが…あるの」


「え!本当ですか?」


「うん。なんか先越されちゃったけど…ねぇ、ちょっと、かがんでくれる?」


「?…あ、はい」


言われた通りに彼女の身長になるべく近くなるようかがむと、ふわりと彼女の香りが俺の周りに漂う。