「かおり、いつもお出かけしたいって言うから、外食が好きなのかと思ってた」
だからお家デートが少なかったのか。確かに毎回ご飯を食べている気がする。
「ご飯は好きだよ。お出かけとご飯ならお出かけだし、お出かけと約束なら約束の方がもっと嬉しいけれど」
「うん。でも、だから卒業のお祝いにご飯に誘ってよかったと思ってたんだ。卒業のお祝いのとき、喜ばれるかは若干不安だったけど、お祝いにものを渡すのは躊躇われたから、駄目元で食事に誘ったんだよ」
「そうだったの? お食事行けてすごく嬉しかったけれど……」
「うん。断られるのも覚悟してたのに明らかに喜んでる返事が来て、ひとまず嫌じゃないのかな、よかったって思ってたら、お時間を一日ぶんいただけないでしょうかとか、もっとたくさんお話したいなあと思いましてとかかおりが言うものだから、電話しながらどうしようかと思った」
え、と首を傾げると、「嫌じゃないって思っててくれたってだけで、嬉しかったよって話」と笑われた。
えええ、というかそもそも、かなり分かりやすかったと思うんだけれど、なんで嫌がるかもしれないなんて思ってたんだろうか。
どう見ても、誘われたら喜び勇んで飛んでいくようにしか見えなかったと思うんだ。
私は絶対に好きって隠しきれていなかった自信がある。
だからお家デートが少なかったのか。確かに毎回ご飯を食べている気がする。
「ご飯は好きだよ。お出かけとご飯ならお出かけだし、お出かけと約束なら約束の方がもっと嬉しいけれど」
「うん。でも、だから卒業のお祝いにご飯に誘ってよかったと思ってたんだ。卒業のお祝いのとき、喜ばれるかは若干不安だったけど、お祝いにものを渡すのは躊躇われたから、駄目元で食事に誘ったんだよ」
「そうだったの? お食事行けてすごく嬉しかったけれど……」
「うん。断られるのも覚悟してたのに明らかに喜んでる返事が来て、ひとまず嫌じゃないのかな、よかったって思ってたら、お時間を一日ぶんいただけないでしょうかとか、もっとたくさんお話したいなあと思いましてとかかおりが言うものだから、電話しながらどうしようかと思った」
え、と首を傾げると、「嫌じゃないって思っててくれたってだけで、嬉しかったよって話」と笑われた。
えええ、というかそもそも、かなり分かりやすかったと思うんだけれど、なんで嫌がるかもしれないなんて思ってたんだろうか。
どう見ても、誘われたら喜び勇んで飛んでいくようにしか見えなかったと思うんだ。
私は絶対に好きって隠しきれていなかった自信がある。


