小倉ひとつ。

「は、恥ずかしいので……!」

「ええ? 絶対お似合いだと思いますが」

「……笑いません?」

「笑いません」

「本当に本当に笑いません?」

「本当に本当に笑いません。たい焼きに誓いましょうか」


真剣な顔で騎士が自分の剣に誓うみたいな宣誓をしようとするので、あんまりにもおかしくてとめた。


「すみません、本気度はすごくよく分かるんですが、なんだか気が抜けてしまって」

「そうですよね、すみません」


少々お待ちくださいね、笑うのはなしですよ、と言いながら、アルバムから写真を探す。


見やすそうで色がはっきり映っている、顔もまあまあ許容範囲なものがいい。


できればあれで許されたいなーと思って、お見せする他の候補を全然考えていなかった。


ええと、ええと、あっこれは私ひとりだけだから絶対駄目、もっと小さいの……これは見せる許可もらってない人が映ってるから駄目、ええとこれかな!

これなら、色は分かるし顔もそんなに崩れてないし、いいんじゃないかな。