お仕事お疲れさまです、とか、今から楽しみです、とかいろいろ書いては消して、無愛想かもしれないけれど、これで送信。

顔文字絵文字はなし。若干砕けてみた。


ああでも、幸いに存じますとか言えばよかったかな。いやいや送っちゃったし。うん。


……不安になってきた。これで正解かは分からない。


その夜遅く、後少しで日付も変わろうかという頃、瀧川さんからお返事が来た。


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立花さん

夜分遅くに失礼します。瀧川要です。
丁寧なご連絡ありがとうございます。お返事が大変遅くなりまして申し訳ありません。

こちらこそ、ご了承ありがとうございます。楽しみにしております。

了解しました。私も土曜日はあいているので、土曜日でお願いしたいです。
今週か再来週の土曜日でしたらこちらはいつでも大丈夫ですが、立花さんは何時頃でしたらご都合よろしいでしょうか。
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お手隙の際にでもお返事いただけましたら幸いです、という手慣れた結びを読みながら、私は緩みまくる唇を噛み締めていた。