「そうか、ならよかった」 「ただ……」 「ただ?」 私は言うか迷った。 スーパーに一緒に入っていくところを見られてたことを。 でも、言わなきゃいかないような気がする。 「実は、見られてたんです」 「なにを?」 「私たちがスーパーに一緒に入っていくところを。 高島社長の家もあのご近所らしく たまたま見かけたのだと」 そう説明すると、部長は少し驚いた顔をした。