「……うん、副社長はやっぱり変態だと思います」
「は?なにをいきなり。俺は変態じゃないって」
「いやだって、白目向いた女を見ても引かないどころか幸せだ、なんて言っちゃうところが」
私がそう指摘すると、副社長は口をへの形にして、少し考えるような表情を浮かべる。
そして、納得したように頷いた。
「……そう言われれば確かに。普通の男じゃあの顔は見たら引くな」
「でしょう?……って、はっきり言われるとちょっと傷付きますが」
「まあでも、お前と一緒にいて変態と言われるんだったら、別に変態でもいいか」
「はあ?何言ってんですか?」
頓珍漢な返答に、ついそう聞き返して呆れてしまうけれど、なぜか顔が熱くなる。
私と一緒にいれるなら変態でもいいって、私は変態な人とは一緒にいたいとは思わないけど。
でもどうして顔がこんなに火照ってるんだろう。
心なしか、心臓も少し早く脈打っている。
あれれ?私どうした?
「それよりさ、この家にいるときくらいは副社長って呼び方やめないか?」
「え?何でですか?……だって副社長は副社長だし」
「一応な、俺にも寛貴って名前があるんだよ。俺は名前で呼ばれたい、お前に"寛貴"って呼んで欲しい」

