『はやく殺して…』


近「それはできない」

何で?


土「無理だ」


なんで?

あれから数日がすぎた。
あの日からずっと新選組に入隊しろと言われ続けてる…
私は入る気なんて1ミリもないのにね?

だから、入隊をしろと言われる度

“いやだ”

“さっさと殺せ”


と言っているのだが殺してくれない。
何なんだ…本人が望んでいるのに殺してくれないとか…
拷問だよね。

私は生きてる意味がないのに…




『何故だめなの』


近「君は何もしていないだろう?」


土「なぜ殺さなければならない」




『私は…生きてる意味がないから』


近・土「……は?」


そう

生きる意味が無い…誰にも必要とされていないのだから

それに…


『それに私が死んだって誰も悲しまない…親だって…どうせ悲しまない…』



藤「おい、それどういう事だよ」


沖「どー言うことですか?」


次々と部屋の外で話を聞いていたであろう幹部たちが入ってくる。盗み聞きとか…悪趣味な………仕方ないな



『…私の両親は未来で1位2位を争うほど有名なある組織の頭だったの…裏社会では殺し屋とかそっち系で……面では有名な会社とかそこら辺』


藤「かい、しゃ…?なんだそれ」


『とりあえず大きな組織だよ。』


説明が面倒なので適当に流す。



『それで…私の両親は私を経済の道具としか思ってないの。……だから別に私が死んでも悲しまない。』