沖田side



「…殺せば?」


そう彼女が言った時、その場の雰囲気に緊張が走ったのがわかった。


僕はさっき、桜の木の下で静かに泣いている彼女を見つけた…その姿は異様だった


返り血らしき血で真っ赤に染まった服を着ていて、髪を一つにまとめている一人の少女が、静かに涙を流していたのだ。


まぁ、多分彼女が…狭間夕桜が女だと気づいているのは一くんと僕くらいだと思う


みんな鈍感だからねぇ〜

僕があの時にとめた理由…それは二つ。
一つはめんどくさい事は嫌いだけど…敵だったら先に殺しておいた方がいいと思ったから


二つ目は…綺麗だったから…僕は女なんてもの大っ嫌いだったし、興味なかった…だって女の子とか、うるさいだけでしょ?、



でも、そんな僕が思ってしまった…初めて、女の子を綺麗…美しいと思った。




桜が舞い散る木の下で静かに涙を流す彼女の姿は神秘的で、自然に視線を奪われた




それにしても、はっきりしてるなぁ……近藤さんにあんな態度をとるなんてね?




なんか、面白い子が来たし……


ここに残ってくれないかなぁ?ほら、別に敵でもないみたいだし?


色々と楽しそうじゃん?