「うわっ」 琉斗が何かにつまずく。 「……!!!」 それは隣の部屋の扉からでている足だった。 「波瑠…?」 琉斗が恐る恐る中に入る。 「うわぁぁあ!!」 「どうしたの!?」 唯衣が震える声で聞く。 「は、波瑠が…」 波瑠も死んでいたのだ。 左手にはナイフを握っていて、手首をきっていた。 「自殺なの?」 久美が静かな声で言う。 「おわった…」 ずっとうつむいていた愛が言う。