「あ、あの時5人で叫んでたよね」 「そうだった!友達が落ちてるって……」 「あ。」 そうか。あんなに悪口を言っていたならきっと友達じゃないと思ってたはず。 「私達もあんな風になるのかな」 香奈がうつむいた。 「大丈夫だよ…。嘘つかなければ」 そう言ったけれど、この世で嘘をつかないことなんてできるのかわからなかった……。 私だってうっかり嘘をついちゃうかもしれない。 「香奈、頑張ろう」 「うん。」