*** 「遥香(ハルカ)ー!先帰っちゃうよー!?」 私と瓜二つの顔を持った、少女が叫ぶ。 「え、涼香(リョウカ)!ちょっと待ってよー!」 私は桜井遥香(サクライ)。 そして、彼女は桜井涼香。 私たちは一卵性の双子で、涼香が妹だ。 ちなみに中学2年生。 涼香とは、なにをするにも一緒だった。 着ている服も、髪型も、常に同じ。 おまけに、学力、運動神経もほとんど一緒。 身長は1cm、涼香の方が高い。 違いがほぼ無い私たちを、親でさえも間違える。 それほどまでに、私たちは瓜二つなのだ。