仕事が終わるころ
ロビーへ典子さんがやってきた。


「久しぶり!」


「・・・ですね」


「あのさ
健二くんを呼んでくれない?」


「はい」


「あっ その前に話がある 
ちょっといい?」


隅に呼ばれ意外な話を聞いた。


自分は健二くんの
お兄さんの元カノであったけれど 
お兄さんと別れたのは
健二くんと二股したのが
バレたからからだと説明した。


そしてしばらくは健二くんと
付き合ったが子供が出来て
両親に怒られ仕方なく中絶 
それから強引に
引き裂かれたと言うのだ。


またしゃぶしゃぶ屋で再会して
あたしと同時に付き合ってて
あたしのいない日に会って
泊ったりしてたそうだ。


そっか あの時あたしたちが
回転寿司から見た2人
偶然会ったと言ってたけど
偶然じゃなかったってこと?


「それホントの話?」


「そうよ あなたが泣くから
別れを言いだせないって悩んでた」


「うそ」


「嘘と思うなら聞いてみなさいよ 
あっ!あなたとのこと忘れてるんだ 
忘れたかったのかな?
ちょうどよかったのかもね 
だからあなたが今度は忘れて!
忘れなくても時期に
あたしたち結婚するし」


結婚?