ホントは心配なくせに
『送ってあげれば?』
なんて心の広い彼女を演じてしまった。




後悔しながらも 
あたしはスケッチブックに似顔絵を描いた。


絵を描く事が好きで
よく似顔絵とかを描くのだ。


待ってる間 
タキシードを着た健二くんの姿と
ウエディングドレスのあたし 
色塗りまで済ませ
健二くんが帰ってきたら見せようと
思って綴じて本棚へ置いた。


見せたら結婚を迫ってるみたいかな?
深い意味はないよって言おうか?
そんなの通じないか。 


この日の事が 
あたしたちの運命を
変えることになるとは
予想もしてなかった事で・・・。


あたしたち・・・


たちではない。


あたしの人生を変えることになるとは・・・