もう一度恋して




仕事が終わるのを
心待ちにしている時って
なかなか時間が経たないものだ。


約束時間に出口へ集まったのは
総務課の原田さん(男)と
鈴木さん(女)
そしてカナさん
男3人と女3人
てっきり2人きりだと思ってたのに。。。


あたしはすぐに田中さんの方へ行き


「あたしみんな分おごれませんよ~ 
そんな持ち金ないです!」


と コソッと耳元で告げた。


「えー!!!
おごってくれるんじゃなかったの?」


田中さんの言葉にガックリと
肩を落とすあたし。


「だって田中さんと二人だと
思ったから・・・」


「誰も二人とかいってないだろう?
もしかして二人きりだと思った~?」


「そーじゃないですけどぉ
いいですよ払います!
でも今日は立て替えてください
所持金そんなに無いんで」


無愛想に言い返した。